えも

ぶわぁっ、と曲が自分の周りをくるむ音楽が好きで、ビョークの一部の楽曲とか、ゆらゆら帝国の「無い!!!」などがその一例。そういうものを聴いていると、「自分は今この音楽に撫ぜられている!」と実感出来て気持ちよい。V∞REDOMSのパフォーマンスも似ていると言える。彼らのパフォーマンスは、生で観ると、何かに憑かれる。躍らずにはいられない。
かえって、一点をバチコーンと貫くような音楽も大好き。最近のロックバンドというのは、上記のように、広げたりだとか、(はっぴいえんどや、最近で言うとSPECIAL OTHERSAPOGEEなんかはそうじゃないのかと思うのだが)何かを建設して美しい音楽イメージを作り上げたり、というのではなく、エネルギーを集中させてブチ抜くことをしがちだと思う。そういうのはウマに合う。
NUMBER GIRLの楽曲にそれを見出している。『タッチ』とか『はいから狂い』『I don't know』なんか。
最近聴いているノーウェーブなんかは、ただ生のエネルギーを、少しだけ力をこめて自分たちの中に丸め込んでいるような印象を受ける。そのストイックが響く。