えいがおぼえがき

パリところどころ


・ジャン・ダニエル・ポレ「サン=ドニ街」
男の「なってない」食べ方が、すごく雰囲気を作っていてイイ。
オチが秀逸過ぎる。ゾクゾクした。カメラ位置の切り返しでもゾクゾク。

ジャン・ルーシュ「北駅」
何ていうか、もう完璧。
画面に映りこんでいる諸々の質感がたまらない。

ジャン・ドゥーシェ「サン・ジェルマン・デ・プレ」
味覚の違いで男女を対比させるのにグッときた。
英語の酷さもいい。ラストシーンが「単なる」アップなのに驚いた。

エリック・ロメール「エトワール広場」
背景が断片的なのが印象に残る。
あとは何といっても全力疾走。繋ぎも流石にうまい。

・ジャン・リュック・ゴダール「モンパルナスとルヴァロワ」
何というビッチ。
シチュエーションだけかなーという印象。
しかしゴダールは、どうしてあんなに何でもない音楽を無理なく何度も使えるんだろう。

クロード・シャブロル「ラ・ミュエット」
やはり光と闇の映し方がきれいな監督だと思う。
ウマイこと「孤独」を描き切っている。
耳栓→無音 という試みを、どうして俺は出来んのか。